🌱庭のつづり

消費が、追いつかない。

二株だった。

びっしりと葉が重なり合った紫蘇

春に日向土のプランターに植えた紫蘇が、こうなった。上から見ると、もう地面が見えない。

玄関先のプランターで大きく茂った紫蘇の株

しかも、これだけ穫ってもまだ余裕がありそうな顔をしている。

採り方が変わった

最初のころは、必要なぶんだけ一枚ずつ摘んでいた。薬味に二枚、そうめんに三枚、という具合に。

それがいつのまにか、枝ごといくようになった。

枝ごと収穫した紫蘇の束

ざっくり刈りながら、ふと思った。これ、逆に脇芽が増えるんじゃないか

その読みは、当たっていた

調べたら、まさにそういう仕組みだった。

紫蘇は先端の芽を摘むと、その下から脇芽が次々に出てくる。株が横に広がり、結果として収穫量が増える。これを摘芯(てきしん)という。適期は草丈25〜30cmくらい。

つまり、面倒だから枝ごと刈っていた行為は、結果的に正しい世話だったことになる。

ついでに、長く穫るためのコツも出てきた。

  • 花穂が出たらすぐ摘む。 咲かせると栄養が種づくりに回って、葉が硬くなる
  • 秋になったら、その穂を実紫蘇として収穫できる。佃煮や塩漬けに

——これ、昨日のバジルとまったく同じ話である。先端を切れば増える。花を咲かせたら終わる。それもそのはずで、紫蘇もバジルも、同じシソ科だった。道理でやることが変わらないわけだ。

問題は、そこではなかった

育て方は分かった。増やし方も分かった。

しかし、いま直面しているのはそこではない。

消費が、追いつかない。

薬味は所詮、薬味である。そうめんに乗せ、冷奴に乗せ、刻んで混ぜても、一日に使うのはせいぜい数枚。片や向こうは、刈っても刈っても生えてくる。

重宝する、とは言った。言ったけれども。

そこで、しそチップス

葉を「薬味」ではなく「主役」として消費する方法はないか、と考えて、チップスに挑戦した。

皿に並べてごま油を塗った紫蘇の葉

作り方は、拍子抜けするほど簡単だった。

  1. 洗って、水気をしっかり拭く(ここが肝心。濡れているとパリッとならない)
  2. 皿に重ならないよう並べる
  3. ごま油を薄く塗る。さっと浸す程度でいい
  4. 電子レンジ600Wで3分ほど。足りなければ数十秒ずつ追加
  5. 塩をぱらり。好みで白ごまも
電子レンジで加熱して縮み、濃い緑色になった紫蘇チップス

それだけ。油で揚げなくていい。

ひとつ注意があるとすれば、とにかく縮むこと。写真を見比べてもらうと分かるが、並べたときの半分くらいになる。作るなら気持ち多めに。

あれだけ持て余していた葉が、皿の上でみるみる小さくなっていくのは、見ていてちょっと痛快でもある。縮んだぶんカロリーも減っている気がしてくるが、ごま油を塗っているので、むしろ増えている

結果、一瞬で消えた

これで消費問題も解決だ——と思っていたのだが、想定外のことが起きた。

思いのほか好評で、全部なくなった。

消費のために作ったものが、消費される側の速度を上回ってしまった。もっと刈らないと追いつかない。

刈れば、また脇芽が出る。

そういう仕組みだったな、と、いま思い出したところである。

作業 枝ごと収穫(結果的に摘芯)+しそチップス
植えたもの 青紫蘇(大葉)・二株/日向土主体のプランター
時期 2026年8月上旬
メモ 先端を摘むと脇芽が増えて収量が上がる(適期は草丈25〜30cm)。花穂は出たらすぐ摘む=葉が硬くなるのを防ぐ。秋は穂を実紫蘇に。チップスは水気を拭く→ごま油→600Wで3分、縮むので多めに

今日も角砂糖ひとカケ🧊
増やすより、減らすほうが難しい。