ソファの上に、パンダがいる。
ぬいぐるみである。もらいものだったか、買ったものだったか、もう覚えていない。しばらく隅に転がっていたはずなのに、いつからか毎日のように引っぱり出されている。

仰向けになって、四本の足で抱え込む。噛んで、振り回して、しばらくすると急に離れる。飽きたのかと思って見ていると、また戻ってくる。
相手は動かない。当たり前だけれど、動かない。

途中から、うちのコも白と黒だということに気がついた。
おなじ二色である。なのに片方は世界中で人気があって、笹を食べているだけで行列ができる。もう片方はソファの上で、動かない相手にひとりで挑んでいる。本人はたぶん、そんなことは考えていない。
あとで知ったのだが、パンダは漢字で熊猫と書くらしい。熊と猫で、二匹ぶんである。こちらは一匹しかいない。名前の時点で負けている。
それでもこちらは、少しだけ肩を持ちたくなる。
この話、曲にもなりました。🎵 熊&猫VS犬(Spotifyで聴く)
今日も角砂糖ひとカケ🧊
笹よりささみ。