朝、バジルを見に行ったら、先端が変な形になっていた。

穂だ。花が出かかっている。
たしか、バジルは花が咲いたら終わり——と、どこかで聞いた覚えがある。とう立ち、だったか。摘芯、だったか。名前は出てこないが、とにかく「まずいやつ」だという記憶だけがあった。
慌てて、刈った。
正解だったらしい
あとで調べたら、慌てたのは正しかった。
バジルは花が咲きはじめると、植物ホルモンが「種をつくるモード」に切り替わる。そうなると、葉のほうには栄養が回らなくなる。結果、収穫量が落ちて、残った葉も硬くなり、香りまで落ちる。
だから花穂が上がってきたら、早めに摘む。あるいは思い切って刈る。そうすると株が「まだ葉を茂らせる時期だ」と判断し直して、また新しい芽を出してくれる。
こまめに繰り返せば、9月ごろまで穫れるそうだ。
つまりバジルは、放っておくと勝手に終わる草ではなく、こちらが終わらせないでいる草だったらしい。
「摘芯」ではなかった
ついでに、ずっと混ざっていた言葉も整理できた。似ているようで、やることも時期も違う。
| 摘芯(摘心) | 株が若いうち(草丈20cmくらい)に先端の芽だけを摘む。脇芽が増えて株が横に広がる=予防の作業 |
| 切り戻し | 花穂が上がってきてから、茎ごと短くする。栄養を葉に戻す=対処の作業 |
| とう立ち | 花を咲かせる茎が伸びてくること。状態の名前であって、作業の名前ではない |
私が「摘芯的なやつ」と思いながらやったのは、切り戻しだった。摘芯はもっと早い段階でやっておくべきもので、今回はすでに手遅れ側。とう立ちは、そのきっかけの名前。
三つとも、なんとなく同じ引き出しに入れていた。
ザル一杯になった

慌てて刈ったわりに、というか、慌てて刈ったからこそ、けっこうな量になった。
刈ったあとの鉢が、こちら。

ずいぶん寂しくなった。前にも一度、丸坊主から復活させているので、たぶん今回も大丈夫だと思う。思うことにする。
ひとつだけ、前回学んで気をつけたことがある。切る位置だ。葉のついていない茶色い茎のところで切ると、そこから芽が出ずに株ごと終わる。切るなら葉のすぐ上。次の芽が控えているところを残す。
で、この量をどうするか
ザル一杯のバジルである。
まずはガパオだろう。うちでは人気のメニューで、しかも都合のいいことに、日本のガパオライスはスイートバジルで作るのが標準だ(本物のガパオ=ホーリーバジルは別の品種)。つまり、この鉢から穫れたもので、堂々と作れる。
残りはジップロックで冷凍。洗って水気をしっかり拭いて、平たくして凍らせる。凍ったままパスタや炒め物に放り込める。生のような姿にはならないが、香りは残る。
花を我慢してもらった代わりに、しばらく食卓に出てもらうことになる。
| 作業 | 花穂が上がりかけたバジルの切り戻し+収穫 |
| 植えたもの | スイートバジル(日向土主体のプランター) |
| 時期 | 2026年8月上旬 |
| メモ | 花が咲くと種づくりに栄養が回り、葉が硬くなる。花穂は早めに摘む。切る位置は葉のすぐ上(茶色い茎で切ると芽が出ない)。こまめに繰り返せば9月ごろまで収穫できる |
今日も角砂糖ひとカケ🧊
おしゃれも園芸も、引き算。