読みやすさは思いやりだ。コードが読めない私が『リーダブルコード』で学んだこと

📚 本のしおり

📘 『リーダブルコード』読書感想文

📖 はじめに

「コードとか読めんし」──そう思っていた私が、なぜ『リーダブルコード』を手に取ったのか。

きっかけはチャッピー(ChatGPT)からの一言だった。「たぶん、あなたに刺さると思います」。

まさか、コードが書けない自分がここまで“お腹いっぱい”になるとは。

✔️「コードは読めないけれど、伝え方には興味がある」

✔️「仕事や育児で『うまく伝わらない』もどかしさを感じている」

そんなあなたにこそ、この本はおすすめです。

本書を通じて感じたのは、「伝えるとは、構造である」ということ。

読み手に優しいコードとは、言い換えれば“思いやりの設計”だった。

ちなみに私は、コードの具体例は光の速さで飛ばして読みました。

でも、それでまったく問題なかった。

なぜなら、この本の本質は「読みやすくするとはどういうことか」を教えてくれるところにあるから。

実はこの本、しれっと図書館で借りて読みました。

というのも、「コード読めないし、ハズレだったら嫌だな…」というすけべ根性が心のどこかにあったのです。

でも読み終えたときには、「これ、手元に置いておきたい」と思えるほど満足感がありました。

コードが読めなくても、“伝え方”に関心があるなら絶対に刺さるはず。

この読書メモは、コードに縁のない私が本書を読んで感じたこと、浮かんだ記憶や日常の気づきをつなぎながらまとめたものです。

🧩【ネーミングの極意】変数名は“圧縮ファイル”であれ

「清水潔子(しみずきよこ)」という名前を聞いた音駒の山本猛虎が「名が体を表している…!」と頷く──漫画『ハイキュー!!』のワンシーンが思い浮かんだ。

コードの変数名もこれと同じ。名前はラベルじゃない。

一瞬で文脈と印象を伝える“圧縮ファイル”なんだと腑に落ちた瞬間だった。

🔍 あなたが今日つけた名前、読み手の脳にヒントを与えていますか?

🌀【誤解ゼロの言葉選び】意味より文脈がすべてを支配する

「開いた」と「閉まった」は対義語。

でもリアクションとして「アイター!」と「シマッター!」は、ほぼ同じ使われ方をする。

これは言葉の意味より、使われ方・文脈のほうが人間の理解を支配しているという、言語センスに刺さる発見だった。

🧠 意図が伝わらない原因、言葉じゃなくて「場面」かもしれません。

💬【コメントの美学】情報は“一句”に宿る

椎名林檎の「頬を刺す朝の山手通り」という一節を思い出した。

一文で、情景・時間・感情・空気までもを伝えてくる圧倒的な情報密度。

コードにおけるコメントも、まさにこうあるべきだと思わされた。

📝 あなたのコメント、必要な情景だけを照らしていますか?

🔁【理解優先の構造】行数より“認知コスト”を減らせ

「行数を短くするより、理解にかかる時間を短くする」──この一文が心に残った。

子どもに算数を教えているとき、前提の前提の前提を話してしまい、子どもの顔に「残機1」の表示が浮かんだ日を思い出した。

情報の順序と量を整理できなければ、相手は思考の道に迷い込む。

👣 あなたの言葉は、相手に“最短ルート”を示していますか?

🧠【読み手ファースト】説明にもバグは起きる

とある人の長文メールに毎回イラッとする。

感情・脱線・文句の連打。最後に「うまく伝わったかな?」という免罪符がついてくる。

まさに読み手ファーストを欠いた“説明のバグ”。

📩 読み手を思いやる視点、あなたの文章に含まれていますか?

🧮【脳に優しい式分割】ひとかたまりは処理不能

超シングルタスク型の私にとって、ToDoが“ひとかたまり”であるだけで処理不能になることがある。

式を分けることは、脳の助け舟。

最近は「シングルタスクのスピードを上げて次へ進む」感覚がしっくりきている。

🧩 あなたの“式”、一行に詰め込まれていませんか?

🔄【脳内ナビゲーション】今どこ?を見失わないために

変数を操作する箇所が多くなると「今どこにいるか」がわからなくなる──この章を読んで思い出したのは、

会話の途中でLINE 子どもの声 仕事の通知 またLINE ???

脳内の“現在地”が壊れた瞬間だった。

🧭 あなたのコード、読者に“現在地”を示していますか?

⛩️【一度に一つ】慎重型の思考を守る設計

『一度に一つのタスクを行う』──これはまさに、私のための言葉だった。

最上志向、慎重さ、シングルタスク型の私にとって、このルールは“脳の安全装置”。

大事な判断軸として手元に置いておきたい。

🛡️ 複数の指示を出して、誰かの脳を壊していませんか?

👵【小3でもOK】咀嚼できない言葉は届かない

「おばあちゃんが理解できなければ、それは本当の理解ではない」

この一節を読んだとき、いつも自分が大事にしている「小3に伝える感覚」と完全に一致した。

実際にAIに質問するときも、「小3にわかるように説明して」と伝える癖がある。

それだけ“伝える=咀嚼力”なのだ。

🍼 難しい話、あなたは“かみ砕いて”届けられていますか?

🦆【ラバーダック効果】黙って聞く“相棒”の効能

何も答えないゴムアヒルに説明するだけで、自分の理解が深まる──

これは、まさに「言語化して初めて理解する」という自分の読書スタイルそのものだった。

🦆 誰かに話す前に、自分で説明してみましたか?

✂️【書かない美学】余白が本質を浮かび上がらせる

「最も読みやすいコードは、何も書かれていないコードである」

→ 安いと思って買うより「買わない方がタダ」

→ 投資で最も成績がいいのは「死んでる人(何もしない)」

動かないことが最適な場面もある。

コードも、言葉も、人生も。

“書かない”ことの価値を考えていたら、ふと「おしゃれは引き算」という言葉が頭に浮かんだ。

不要な情報・装飾・説明──それを削ぎ落としたとき、はじめて本質が浮かび上がる。

🌱 あなたの説明、余白ありますか?

🍬 おわりに:「伝える」とは削ぎ落とすことかもしれない

読了後、私の中には「お腹いっぱい」な感覚が残った。

でもそれは、「難しかった」ではなく、「伝え方とは何か?」を全力で考えさせられたからこその満腹。

コードは読めなくても、読まれる文章や、伝わる言葉を設計するすべての人に刺さる本だった。

🎁 本書からの学び3つ(まとめ)

名前・構造・コメントで“思いやり”を届けること 書くことより、削ぐことに価値がある場面がある 「伝える力」は誰にでも、そして今すぐに磨ける

📚 ちなみに私としては、

『沈黙のWebライティング』や『伝え方が9割』あたりと読み比べると、

“伝えるとは何か”の輪郭がよりハッキリする気がしました。

ひとカケ🧊──伝えるとは、削ぎ落とすことかもしれない。

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