🐾犬のへそ天

サイコスリラーで、ひんやり。

もう何個目か、正直わからない。

ベッドを買う。気に入ってくれる。数日で中身が出る。真夏に銀世界になった話は前に書いたけれど、あれで終わりではなかった。

何を入れても、翌朝には雪が積もっている。

東北か? ここは。

それなら、と外してみた

綿があるから出される。だったら置かなければいい。単純な話だと思った。

ベッドを外した。

その夜、トイレで寝ていた。

シートの上で、いつもの顔で丸くなっていた。まあ、涼しいのかもしれない。そう思って眺めていた。

そのうち、困ったことになった

寝床としてのトイレが定着してくると、当然、そこでは用を足さなくなる。

犬はもともと、寝るところと用を足すところを分けたがるらしい。うちのもちゃんと分けた。分けたうえで、寝るほうにトイレを選んだ。

結果、何もないところが、トイレになった。

ここでようやく、外したのがまずかったと気づいた。ベッドを戻せば済むと思ったけれど、一度おぼえた「トイレは寝心地がいい」は、戻らなかった。

ペットショップで見つけたもの

ハイビスカスを2株買って帰ってきたあの日、本来の目的はこれだった。壊されない寝床を探すことである。

猫用のコーナーに、猫鍋みたいなたらいがあった。丸くて、囲まれていて、いかにも収まりがよさそうだった。これはアリかもしれない、と思った。

その隣に、板があった。

銀色の、ただの板である。アルミなのかどうかは知らない。すみっこに雪の結晶と、ペティオ? って書いてある。

綿もない、布もない。噛むところがない。これだ、と思った。

犬用の銀色のひんやりプレート。角が丸く、雪の結晶のマークが入っている

入れた瞬間から、掘った

ケージに入れて、置いた。その瞬間だった。

ギィィィヤァァアアアー。

掘っている。爪とぎかというくらい、掻きまくっている。

ベッドをズタズタにしていたときと、やっていることは同じだった。寝る前に寝床をととのえる、あの習性である。前に調べて、そういうものだと納得したはずだった。相手がこの板になっても、変わらないとまでは考えていなかった。

黒板に爪を立てる、あの音。それの、もっとひどいやつ。断末魔である。

サイコスリラーでひんやり、じゃねーよ。

そして、逆になった

板とトイレを、両方入れてみた。これで役割がはっきりするだろう、と思って。

翌朝。

トイレで寝て、板におしっこをしていた。

見事に、逆である。

そういえば、シャンプーにいいと聞いて買ったランドリーバスケットも、秒で飛び越えられて、ただの洗濯かごに戻った。

うちで買うものは、だいたい別の用途に落ち着く。

いま、うちにはトイレが2つある

しつけ直すという選択肢も、たぶんあったのだと思う。

でも、寝るところと用を足すところを分けたい、という本人の言い分は最初から一貫している。ずれていたのは、どっちがどっちか、という一点だけだった。

それなら、こちらが合わせたほうが早い。

トイレを2つ置いた。寝る用と、用を足す用。

ケージの中に犬用トイレが2つ並び、奥のトイレの上でボストンテリアが寝そべっている

今のところ、これでうまくいっている。人間から見ると間抜けな絵面だけれど、本人はどちらにも満足しているらしい。

トイレトレーの上で仰向けになって寝ているボストンテリア。頭が縁から外に垂れている

板は、今日も静かに立てかけてある。

ちなみにこの音、曲にもなりました。🎵 Deathbed(Spotifyで聴く)

今日も角砂糖ひとカケ🧊
寝る用と、用を足す用。あとは飾る用も、いるのかしら。