昼休みに、少しずつ読もうと思っていた。
でも冒頭からパワハラで、小分けにできなかった。胸糞悪いのを仕事中に引きずりたくなかったから、そこは一気に読んだ。そしたら後半の展開が面白くて、結局一気に読み切った。
柿ピーを小分けにして食べるつもりが、気づいたら全部食べてしまうやつだ。柿多め派なので、ピーナッツが余る問題は常にある。

『死んだら永遠に休めます』。遠坂八重の限界会社員ミステリだ。パワハラ上司が失踪して、全社員宛に「私は殺されました」というメールが届く。容疑者は総務部の部下、全員。主人公の青瀬と派遣社員の仁菜が真相を追う話だ。
タイトルの由来は、仁菜が青瀬にさらっと言った一言だ。「死んだら永遠に休めますよ〜」。冗談のつもりで言ったそれが、「たしかに」と返ってくる職場の話。
ハラスメントの描写は胸糞悪い。でもそれは物語の前提条件で、そこで終わらない。後半、ドドドっと展開する。
主人公の青瀬が、いわゆるシゴデキではない。それも後半でわかる。仁菜が実はただの明るい派遣じゃなかったことも、後半でわかる。読み終わったあと、あの人がいたから成立したんだ、と思った。
読後感は重い。でも嫌な重さではない。「わかる」と「しんどい」が混ざった感じ。職場の人間関係を扱った小説は世に多いが、悪人を出さずにここまで息苦しくできるのはなかなかないと思う。遠坂八重という著者は初めて読んだが、続きがあれば読みたい。
ちなみに柿ピーは結局全部食べた。後悔はしていない。昼休みに読書と柿ピーが同時に完結するのは、ある意味効率がいい。
今日も角砂糖ひとカケ🧊
小分けにしようと思っていたのに、一袋開けた。