朝、わんこのところへ行くと、末っ子がケージの前で毛布を持ち出して、犬を出して、一緒に寝ていた。
しつけ的には微妙だ。でも気持ちはわかる。末っ子くん、わかるよ。

道中は、すかしっぺテロとの攻防が繰り広げられていた。
ボストンテリアのおならというのは、予告なく来る。窓を開ける、換気する、それでも来る。家族全員が命がけで応戦した。
なぜ、こんなに出るのか
高速道路の車内という逃げ場のない空間で、真面目に考えた。そして帰ってから調べた。
答えは、だいたい鼻にあるらしい。
ボストンテリアは鼻の短い「短頭種」で、気道が狭くて口で呼吸することが多い。そのぶん、呼吸のたびに空気を一緒に飲み込みやすいのだそうだ。飲み込んだ空気は、どこかから出るしかない。上から出るか、下から出るか。うちのは、だいたい下だ。
もうひとつが早食い。がっついて食べると、これまた空気を一緒に飲む。ゆっくり食べさせるだけでも違うらしく、早食い防止の凸凹したお皿や、ふやかして食べさせるやり方があるという。うちはお迎え当初、水分補給のために少量のお湯でほぐしていたので、あれは一石二鳥だったことになる。
ちなみに「予告がない」のも短頭種あるあるらしい。本人には自覚がないのだと思う。あの涼しい顔を見ていると、たしかにそんな気がする。
実家に着いたらバーベキューをした。
炭火の上に、肉と、野菜と、カボチャが並んだ。
犬は少し離れたところで、じっとグリルを見ていた。あの目は、期待している目だ。まちがいない。

焼けたカボチャとキャベツを、水で冷ましながら水分をつけたままエサに混ぜてあげた。カボチャもキャベツも、犬に与えていい野菜らしい。加熱した方が消化にもいいそうで、図らずも正解だったらしい。パクパク食べた。

図らずも正解だったが、バーベキューは地雷原でもあった
これも、あとから調べて少し肝が冷えた話。
バーベキューの席というのは、犬にとって渡してはいけないものだらけだった。
- 🔴玉ねぎ・長ねぎ・にんにく— これがいちばん怖い。犬の赤血球を壊してしまう成分があって、加熱しても消えない。焼いた玉ねぎも、玉ねぎと一緒に焼いた肉の汁も同じ
- 🔴味のついた肉— タレも塩も、犬には濃すぎる
- 🔴串と骨— 落ちているものを拾う。串は刺さるし、加熱した骨は縦に割れて尖る
- 🟡熱いまま— 口の中をやけどする。冷ましてから
逆に言うと、味のついていない、焼いただけの野菜を、冷まして少しだけ——というのが、たまたま安全側のど真ん中だった。カボチャもキャベツもそこに入る。
知らずにやって当たっていたので、今回はよかった。次は最初から知っておこうと思う。普段のトッピングで「加熱して、冷まして、少しだけ」を習慣にしていたのが効いたのかもしれない。
実家の庭は、あいかわらずいろんなものが育っていた。
かわばたみかんが花をつけていた。小さくて白い、柑橘の花。近づくと甘い匂いがした。

実家の庭からは、毎年なにかしら持ち帰っている。ブルーベリーの枝をもらって挿し木にしたのもここだし、ビワの種を庭にプッと飛ばしたら生えてきた、なんて話もある。
犬は庭に出すと地面に鼻をつけたまま動かなかった。心地が良かったのかな。
帰ってから、犬は長男のとなりで寝た。
腕枕で、ぐっすり。寝息を立てながら、お尻からもぷすーっと出ていた。
いっぱい遊んだしね。

——という話が、曲になりました。かわいくて、くさい。その両立についての歌です。
今日も角砂糖ひとカケ🧊
たくさん遊んで、スーとぷスー。