夫に、緑の帯の通知が届いた。健康診断の結果。判定3、「再検査を必要とします。」

血糖値が引っかかったらしい。本人はめずらしくしょんぼりして、「健診をネタにして遊んでいたから、バチが当たったかなぁ」などと反省を始めた。バチは当たらない。数値は当たる。
で、再検査の当日。初めてのクリニックの待合室から、夫の実況が届いた。
いわく、座った席がマイナカードの読み取り機の真横だったらしい。順番を待つ身には、世界一ひまつぶしのいらない特等席である。
いわく、あの機械はすこし低いところにいる。だから顔認証のたびに、みんな前かがみにさせられる。スーツの人も、上品なマダムも、順番が来れば平等にかがむ。
夫は自分が認証するとき、居酒屋の暖簾をくぐりながら「大将、やってる?」と声をかける気分でいたそうだ。粋である。ところが真横から他人の認証を眺めると、前かがみで腕をぶらんとさせて、みんな一瞬T-Rexになっていたという。未来の技術に、原始の姿勢。
肝心の結果は「境界型」。薬はなし、栄養指導のみ。大ごとになる前に「そろそろ体を律しなさい」ときっかけをくれるのが、健診のいいところなのだと夫はしみじみ語った。いいことを言う。
その夜、晩酌をしていた。

野菜まみれの麺の横に、しれっと缶。「糖質ゼロ」の文字が、本人なりの精一杯の交渉らしい。
幸い、毎朝の運動の係はうちにいる。あとは食べる方。うちのいちばん大きい子どもの栄養指導は、どうやら私の仕事になるらしい。
この健診騒ぎ、実は先に曲になっています。🎵 健康診断、それは小さな戦争(Spotifyで聴く)
今日も角砂糖ひとカケ🧊
次の健診は、戦わずして勝ちたい。