
『かもめのジョナサン』を、もう一度読んだ。
リチャード・バック著、五木寛之訳。20代の頃に読んだ一冊だ。
引っ越しをしても、本棚を整理しても、なんとなく捨てられずにここまで来た。それをふと、久しぶりに読みたくなった。
記憶に残っていたのは、「ジョナサンというかもめが、ひたすら飛ぶことを極めていく物語。面白かったな」というぼんやりしたものだけ。そんな状態での再読。
確かに、飛ぶことを極めていくかもめの物語だった。面白い。
でも、それだけじゃなかった。
群れのかもめにとって、飛ぶことは餌を取るための手段でしかない。でもジョナサンにとっては、飛ぶことそのものが目的だった。変わり者扱いされても、ひたすら速く、高く、美しく飛ぶことを追いかけていく。
今読むと、自己啓発のような要素を含んでいるように感じた。
何も考えずに現状に留まっていていいのか?
一歩踏み出せば、新しい世界が広がっているんじゃないのか。
そして物語の最後にジョナサンが見つけるのは、優しさと愛。素敵だった。
20代の私は、ただただ物語として純粋に読んでいたと思う。それはそれでいい読み方だった。でも再読してみたら、私の記憶以上に面白くて、深い物語だった。
本は一文字も変わっていない。変わったのは、読む私のほうなんだろう。
家には、読んだけど手放せずにいる本があと数冊ある。たまには再読してみるのもいいな。
本を手放さずにきてくれた過去の私、ありがとう。
今日も角砂糖ひとカケ🧊
同じ本を読んだのに、新刊だった。