こないだ植えたリコリスの鉢は、ボラ土を多めにした。水はけをよくしたつもりが、よくしすぎた。
仕事から帰るたび、土が乾いている。毎夕、水をやることになった。
おかげで、毎日見ている。
そうしたら朝、一種類だけ、ぴょこんと顔を出していた。

一日で、こんなに伸びるものなのか。タケノコみたいである。
タケノコで、思い出したこと
小学校のとき、先生がこんな話をした。
酔っ払ったサラリーマンが竹藪で寝てしまって、朝になったらタケノコが伸びていて、ネクタイが引っかかって、首を吊った状態で見つかった——。
いま思えば、なぜその話を小学生にしたのか分からない。ちょっとしたトラウマである。
ちなみに調べたら、モウソウチクのタケノコは一日で百十九センチ伸びた記録があるらしい。ギネス記録だという。話のほうが本当かは知らないけれど、伸びる速さは本当だった。
うちのリコリスは、さすがにそこまでではない。
この花のことは、前に書いた。(→ここに、いたのか。)花と葉が絶対に顔を合わせない、葉見ず花見ずの話である。あのときは「植えた場所も忘れた頃に、向こうから教えてくる」と書いた。
今年は、忘れていない。水はけをよくしすぎたせいで、毎日見てしまっていた。だから「いつのまにか」ではなくて、「昨日はいなかった」と言える。
それはそれで、ちょっとつまらない気もする。
梅は、落ちていた
鉢から地植えにした露茜に、植え替える前から実が一個だけついていた。もったいなくて、そのままにしてあった。
ついに落ちていた。

一粒である。使いようがない。
そもそも梅の取りどきをよく知らない。梅酒とか、青梅とか、そのあたりのイメージしかない。
露茜はなおさら分からない。果肉まで赤い梅である。青いのが黄色くなってきたら、みたいな目印が、最初から効かない。
赤い梅酒を作りたくて選んだ木だった。(→母が、梅酒をやめようとしている。)梅雨に地植えにしたのが、この木である。(→梅雨だし、植えた。)
受粉樹まで用意して、実った一個が、これ。
調べたら、とっくに過ぎていた
気になって調べた。
露茜の収穫は、育成地のつくばで七月中旬らしい。梅としてはかなり遅い品種で、それでも七月である。宮崎の試験場のデータでは、六月中旬ごろにはもう全体が赤くなっている。
そして、赤くなり始めてから一週間ほどで果皮全体が色づくのだそうだ。その一週間で穫る。過ぎると、くすんだ赤になって果肉がやわらかくなる、と書いてあった。
うちのは、九月まで木にぶら下がっていた。
落ちていたのは、オレンジだった。赤くなるのを待っていたつもりが、赤くなる時期のほうが、とっくに過ぎていたらしい。
ピンクの実は、ずっとピンク
うちはこれをよくやる。
ブルーベリーのピンクレモネードもそうだ。実がピンクになるのが売りの品種である。(→30品種、全員集合。)
ふつうのブルーベリーなら、青くなったら食べどきだと分かる。ピンクの実は、ずっとピンクである。
珍しいほうに惹かれて買って、いざ実ると、いつ穫っていいのか分からなくなる。
花も、そうだった
パープルレインボーの、二輪目が咲いた。

一輪目より、中心の色が出ている。
この前「今年はこの顔色らしい」と書いたばかりだった。(→今年は、この顔色。)
顔色は、一輪ごとに違うらしい。
今日も角砂糖ひとカケ🧊
奇をてらって、旬を逃す。