ブルーベリーが好きだ。
家族も好きで、買ってきた日にはなくなる。飼い犬も食べる。なんなら実家のブルーベリーを剪定のついでに枝をもらって挿し木して、それが冬を越せなかったり、雑草と一緒に抜いてしまったり、家族に抜かれたり、アナグマに掘り返されたり、犬の歯固めにされたりしながら、それでもなんとか増やそうとしていた。
ずっと、そうやってきた。
今日、園芸店でほかの苗を見ていたら、ふとブルーベリーのコーナーが目に入った。
そこで初めて、前に実家の母が言っていた言葉を思い出した。
「これが実る頃には、子供たちみんな巣立ってるんだろーね」
笑いながら言ってた。突然のフラッシュバック。

ケチって挿し木で増やそうとしていた。でも失敗し続けていた。その間、ずっとブルーベリーを食べられていなかった。苗を素直に買えば、数年後には収穫できていたはずだった。
あれ、どっちが損?
脳がバグった。気づいたら4品種カゴに入っていた。

家に帰って鉢上げしながら、断腸の思いで実をもいだ。植え付けたばかりの木に実をつけさせると根付きが悪くなる。わかってはいるけど、悲しい。

でもこれは今日のための今日じゃなくて、来年か再来年かのための今日だ。そう思うことにした。
ハイキューの及川さんがこんなことを言っていた。
才能は開花させるもの、センスは磨くもの。
――ついでに、苗は素直に買うもの。
ちなみにミスティブルーは実がびっしりついた状態で売っていたので、鉢のまましばらく楽しんでから植えようと思っていた。調べたら鉢でも実が多すぎると木にダメージが残るらしい。じゃあどうせなら植えてから摘んだほうがいい、ということで結局もいだ。
断腸、再び。




今日も角砂糖ひとカケ🧊
苗は、素直に買うもの。

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