🌱庭のつづり

マンゴーループ、抜け出せない。

去年の秋、こう書いて終わった。

「春に地植えすれば越せるかもしれない。」

結果から言う。越せなかった。

2回目のチャレンジだった

最初の失敗は、発芽した年にそのまま地植えしたことだった。
マンゴーは寒さに弱い。当然、冬に枯れた。

だから次は作戦を変えた。
発芽した年は部屋で冬越しして、翌春に地植えする。
一冬分、体力をつけてから外に出す作戦。

それが前回のチャレンジだった。

今年の冬、雪が降った

春に地植えして、夏を越して、秋も越した。
いけるかもしれない、と思い始めていた。

雪が降った。
葉が全部落ちた。
枝を確認したら、もう戻らない感じがした。

2回試して、2回負けた。

部屋にいる子がいる

去年また種から育てた子が、今も部屋の窓辺にいる。

毎年、友人がマンゴーを送ってくれる。
サプライズのつもりらしいのだが、クロネコさんが事前に「品目:マンゴー」と通知してくれる。
(その話はこちらに書いた。)

その種から育てた子が、今年も窓辺にいる。
元気そうだ。

窓辺に並ぶ3つの鉢。真ん中にマンゴーの苗が元気に葉を広げている

地植えしたらまた同じことになる気がしている。
かといってずっと部屋に置いておくのも、それはそれで違う気がしている。

また今年も届くだろうと思っている。
品目:マンゴー、という通知と一緒に。

まだ答えが出ていない。

雪は、うっすらだった

雪、と書いたけれど、大雪ではない。
たしか2月ごろで、うっすら積もった程度だった。朝に白くなって、昼にはもう消えている。九州の雪はだいたいそんなもので、こちらも「あー降ったねー」くらいの気持ちでいた。

それで終わった。

大雪じゃなくても終わるらしい。
うっすらで足りるのだ。

一冬ぶん体力をつけさせてから外に出す、というのが2回目の作戦だった。夏を越した。秋も越した。そこまでは順調で、正直、ちょっと勝った気になっていた。

効いていたのは苗の体力ではなくて、その冬に雪が降るかどうかだったのだと思う。降らない年なら勝てたのかもしれない。作戦というより、くじ引きだった。

同じ雪で、戻った木があった

あの冬に葉を落としたのは、マンゴーだけではなかった。

庭のスターフルーツも、雪のあとに葉が全部落ちた。常緑のはずの木が丸坊主になって、あ、終わったな、と思った。春に芽が出た。(そのときの話はこちら)

ハイビスカスもそうだ。古参のオレンジは毎年地上部が枯れて、毎年株元から出てくる。あの春は、諦めていたデニムブルーとパープルレインボーにも小さな新芽が出ていた。(冬が終わった庭の話)
さらに前には、春に抜こうとしたハイビスカスの根元から、芽が出ていたこともある。(折れても根は腐らない)

そして今年の夏、片づけるつもりで黒い枝を切ったプルメリアが、切り口のすぐ下から葉を束で出していた。死んだと思って、切って、そのあとで生きているのを見た。(引導、渡しそこねた。)

数えてみたら、うちの庭では「もう駄目だ」が4回はずれていた。わりと節穴である。

その節穴が言うのだから、たぶん本当に駄目だったのだと思う。マンゴーは、戻らなかった。

「もう戻らない感じ」の、正体

ところで、この記事の上のほうに、こう書いてある。
「枝を確認したら、もう戻らない感じがした。」

感じ。ふんわりしている。
何をどう見てそう思ったのか、自分でもさっぱり書けていない。プルメリアのときに調べて、やっと言葉になった。春の枝は、触ればだいたい分かるらしい。

  • 張りがあって、みずみずしい → 生きている。残す
  • 黒ずんでシワが寄っている、ブヨブヨしている → 枯れている
  • 枯れたところは、健全なところまで切り戻す
  • 切ったあとは、気温が20℃を超えるまで放っておく

寒さでやられるときは、幹が黒く腐って下へ下へと進んでいくらしい。黒いところを残すと腐りも残るので、切って、切り口が乾けばそこで止まる、という理屈だそうだ。

……で、ここまで書いておいて何なのだが、あの木を引き抜いた覚えがない。
探したら、まだ庭のどこかに立っているかもしれない。プルメリアの件があるので、もう大きな声で「枯れました」と言えなくなった。

室内の冬越しは、何もしていない

じゃあ室内ではどうしているのかというと、これが我ながら情けないほど何もしていない。

階段の窓際に置いているだけ。

専用のライトも、温室も、加湿も、暖房の管理もない。冬のあいだ、ただそこに置いてある。それで越してしまう。

窓辺の鉢で葉を広げる実生マンゴーの3代目。土の表面に青い不織布のネットが敷いてある

上の写真から4か月たった、いまの3代目。土の上に見えている青いものは、不織布のネット。

2回目の苗も、この子も、これで冬を越している。
手がかかるのは、外に出したあとだった。

ループのほうが、先に止まった

この記事は「まだ答えが出ていない」で終わっていた。答えの代わりに、別のことが起きた。

次の夏も、箱は届いた。品目:マンゴー、という通知と一緒に。
食べ終えて、いつもどおり種を開けた。

ちっさ。

中身が育っていなかった。水に浸けたら、沈む気配もなく浮かんだ。マンゴーの種には胚がほとんど育っていない「しいな」という状態があって、そうなると芽は出ない。(種、ちっさ。/発芽のやり方と見分け方はこちら)

4代目は、来なかった。

抜け出せない、と書いた。抜け出したわけではない。種のほうが来なかっただけだ。

育てたものマンゴー(友人から届く宮崎マンゴーの種・実生)
やったこと1回目=発芽した年に地植え/2回目=室内で一冬越させてから翌春に地植え
結果2回とも冬に枯れた。2回目は夏・秋を越えたが、2月にうっすら積もった雪で葉が全部落ちて戻らなかった
室内の冬越し階段の窓際に置くだけ。ライト・温室・加湿・暖房の管理はしていない
メモ勝敗を決めるのは苗の体力ではなく、雪が降るかどうか。春の生死判定は触って、張りとみずみずしさがあれば生きている/黒ずみ・シワ・ブヨブヨは枯れ。傷んだところだけ切り戻して20℃を超えるまで放置

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今日も角砂糖ひとカケ🧊
抜け出せないと書いた。
止めたのは、こっちじゃなかった。